ジュリアの故郷、チョロルの谷

1400~1600mの山々に取り囲まれたチョロルのU字谷。
1400~1600mの山々に取り囲まれたチョロルのU字谷。
午後には霧が出て、陽射しをさえぎってくれる。
午後には霧が出て、陽射しをさえぎってくれる。
ジュリア・コーヒーの林。火山岩の急斜面にある。
ジュリア・コーヒーの林。火山岩の急斜面にある。
樹齢60年に達するジュリアの木。
樹齢60年に達するジュリアの木。

フローレス島の西部、マンガライ地方は2000m級の山々が連なる熱帯の山岳地帯です。

マンガライの中心地ルテンの町から車で1時間半、三方が山に囲まれたチョロルのU字谷があります。そこがジュリアの故郷です。

 

急峻な山々に沿って、背の高い日陰樹が植えられ、その下にジュリアの木が鬱蒼と茂っていました。

赤道直下の太陽が照りつける場所ですが、午後には霧が湧きあがって強烈な陽射しをさえぎってくれる、コーヒーにとっては理想的な環境です。

火山性の巨岩と日陰となる巨木、そして滝となって流れる湧き水、そこがジュリアの故郷です。

 

高度1,400~1,600mの急な斜面に育つジュリアの木は、火山岩に沿って地中深く根を張っています。

ジュリアはチョロルの山々でしか育たないと言われています。水はけがよく、ミネラル豊かな山地を好むからです。

 

チョロルの人々は、下草を刈り、苔がつかないようにジュリアを大事に守り育ててきました。60年経ったいま、ジュリアの木々は高さ6~7mにも成長しています。

 

チョロルの農家では何種類ものコーヒーを育てていますが、なかでもジュリア・コーヒーがいちばん美味しいことをよく知っています。だからチョロルでは、どの家でも自家用のコーヒーはジュリア・コーヒーなのです。

 

そして今回、そのジュリアだけを精選して、シングル・バラエティとして市場に送り出すことができました。3年がかりのプロジェクトが実を結んだのです。


完熟したジュリアのコーヒー・チェリー。
完熟したジュリアのコーヒー・チェリー。
ウルワイ村を流れる二つの滝。マメ科の背の高い樹々の下にジュリアの林がある。
ウルワイ村を流れる二つの滝。マメ科の背の高い樹々の下にジュリアの林がある。

村のリーダー、カロルス氏。ジュリアは彼のコーヒー畑、チャンケムで採れる。 彼らは祖先の霊と山の神への儀礼を欠かさない。
村のリーダー、カロルス氏。ジュリアは彼のコーヒー畑、チャンケムで採れる。 彼らは祖先の霊と山の神への儀礼を欠かさない。
臼でついて、脱穀、コーヒーのグラインドをする。これがチョロルのスタイルだと、村人は誇りを持っている。
臼でついて、脱穀、コーヒーのグラインドをする。これがチョロルのスタイルだと、村人は誇りを持っている。
午後になると降りてくる霧が、良いコーヒーの生育に欠かせない。
午後になると降りてくる霧が、良いコーヒーの生育に欠かせない。
どこかの家でジュリアを焙煎していると、他のコーヒーより香りが際立っているので、遠くからでもわかるという。
どこかの家でジュリアを焙煎していると、他のコーヒーより香りが際立っているので、遠くからでもわかるという。
板敷の居間に集まり、ジュリアについて語りあう村人たち。彼らにとってジュリアとは、「娘のようなもの」「家族のようなもの」「希望の未来」「過去、現在、未来を繋ぐもの」「祖先から引き継いだジュリアは神の恵み」だと言う。
板敷の居間に集まり、ジュリアについて語りあう村人たち。彼らにとってジュリアとは、「娘のようなもの」「家族のようなもの」「希望の未来」「過去、現在、未来を繋ぐもの」「祖先から引き継いだジュリアは神の恵み」だと言う。